フェアトレードって知ってる?
はじめに
みなさん、「フェアトレード」って言葉知っていますか?
最近はこの言葉が少しずつ世間に出回ってきて、聞いたことがある方もいらっしゃるかも知れません。でも、「聞いたことがある」という方でも「説明できる」という方はあまり多くないのが現実です。
それもそのはず、NTTコムリサーチの行った調査によると、国内のフェアトレードの認知度は、「名前だけ知っている」と答えた人は27.1%、「内容まで知っている」と答えた人は16.0%と低い結果となっています。
また、世界先進各国の市場規模を見ても日本のフェアトレード市場規模の小ささは歴然としています。
そこで今回は皆さんに「フェアトレード」について知ってもらおうと、フェアトレードについて簡単に説明していきたいと思います。
フェアトレードとは?
「フェアトレード」とは直訳すると「公平、公正な取り引き」という意味です。
みなさん、ちょっと想像してみて下さい。
ある貧困地域に住む家族がコーヒー豆を作ったとします。丁寧に作られたそのコーヒー豆はおいしいと評判です。しかしこの家族は販売ルートも持っていないし、情報を得ることができません。なのでそのコーヒー豆を仲買の商人に言われるまま、150円/㎏で売ってしまいます。
しかしなんとか子供を学校に行かせて家族を養うためには、300円/㎏が本来必要です。しかし他に手段もないので子供を学校にも行かせられず、貧困状態を抜け出すこともできません。(しかし形式上はお互いに自由な意思で取引しているので公正な取引と言えます。)
そこでフェアトレードでは、家族がしっかりと暮らしていけるだけの値段、300円/㎏は最低でも保障します。
商売をするというのは、本来は家族を養うために生活費を稼ぐためにするものですよね?つまりフェアトレード、適正な報酬での取引というのはきちんと生活を維持できる値段で取引をする、ということになります。
(World Bridge Club から引用)
日本では途上国で生産された日用品や食料品が驚くほど安い価格で販売されていることがあります。しかしそれは一方で、その生産国の人を労働対価に見合わない安い労働賃金で働かせていたり、生産性を上げるために必要以上の農薬を使い環境が破壊されたり、それらにより生産する人の衛生・健康が害されたり、といった事態が起きているのです。
「フェアトレード」は、それら生産国の人が正当な生活が出来るように、生産国の環境が安全に保全されるように、公正・公平な取り引きをするための仕組みや取り組みのことを言います。
3分で分かるフェアトレード Understand Fairtrade in 3 minutes
このマークが目印「国際フェアトレード認証ラベル」
みなさん、スーパーなどでこのようなマークを見かけたことはありませんか?
これは「国際フェアトレード認証ラベル」といって、フェアトレードの明確な基準を設定し、それを守った製品に対して貼付されるもので、フェアトレード製品であることこを分かりやすく伝え、フェアトレードを広めていこうと誕生しました。
国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから製品となるまでの各工程において、国際フェアトレードラベル機構が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明します。
フェアトレード認証商品
フェアトレード認証製品にはどういったものがあるのでしょうか?
フェアトレード製品の代表的な物としては「コーヒー」が有名で、市場の大半を占めていますが、その他にもチョコレートやコットン製品、ジャムやはちみつなど、最近では様々な製品が市場に出回っています。
広がるフェアトレード市場
フェアトレード市場は年々拡大を続けており、2016年現在、国際フェアトレード認証のしくみに参加する小規模農家・労働者は160万人以上に上っています。
貿易量に応じて輸入業者から各生産者組織に直接保証される「フェアトレード・プレミアム」は、1億5000万ユーロ(約180億円以上)と過去最高額に達しています。
世界の国際フェアトレード認証製品の推定市場規模は約78億8千万ユーロ(約9470億円以上)となっています。日本でも2016年市場規模は対前年比13%増の113億6千万円と、各国に後れを取りつつも拡大を続けております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「フェアトレード」について少しでもご理解頂けたでしょうか?
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